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学習会 内湖と水路の生物観察
 2011年9月2日 長浜市湖北町 野田沼(内湖)周辺で実施
この学習会は、(独)環境再生保全機構 地球環境基金の支援により実施しました。

 合宿琵琶湖市民大学の学習会の一部として、野田沼(内湖)と琵琶湖とつながる水路の生物観察を行いました。採取した生物は実体顕微鏡で観察して分類作業を行いました。
野田沼

生物観察と採取

 野田沼(内湖)のまわりを歩いて一周しながら、ヨシ帯のなかで生物採取をしました。ヨシに囲まれて水深の浅い内湖は、風の影響を受けにくく、冬は水鳥の避難場所になったり、夏は魚の産卵場になったりと、生き物たちが命をつなぐための重要な環境です。
 かつて琵琶湖周辺にたくさんあった内湖は、陸地からの排水や降雨時の濁水をいったん貯めて砂や浮遊物を沈降させることで、水質浄化作用があるとされていました。 水路の生物採取
 しかし、現在は内湖の数が減り(約40→23個、総面積29→4km2)、琵琶湖に川や水路に直接流れ込むことが多くなって、その浄化作用が弱まっています。

<水路の生物採取>
 内湖から琵琶湖までを集落の中を通って流れる200mほどの水路。川底が石や礫で、多くの水生昆虫をはじめタニシやカワニナなどの貝類が見られました。
・よく見られた生物(定性採取)の一部
 ヒゲナガカワトビケラ、コガタシマトビケラ、コエグリトビケラ
 セスジユスリカ、ナミイシビル、ミズムシ、ヒメツヤドロムシ
 ヒメタニシ、カワニナ、セタシジミ、ドブガイ

<内湖の生物採取>野田沼の生物採取
 内湖ではヨシの根元にネットを入れて生物採取を行いました。内湖にはヒシが多く見られ、流入してくる水路にはタニシが多く生息していました。
・よく見られた生物(定性採取)の一部
 フタバカゲロウ、タマリフタバカゲロウ
 アメンボ、ショウジョウトンボ
 スジエビ、ブラックバス(オオクチバス)稚魚

 内湖と水路では採取した環境が違うので、よく見られる生物が異なります。採取リストには1つしかありませんが、内湖の周りを歩いているとトンボがたくさん飛んでいました。
 水路は石や礫の環境なので、そういった場所に適した生物が多く見られました。

顕微鏡観察 <顕微鏡観察>
 採取した生物は実体顕微鏡で観察し、図鑑やタブレットPCを使って生物の分類作業を行いました。
 生物種の同定までは難しいので、水生昆虫の3大グループであるカワゲラ、カゲロウ、トビケラをピックアップし、トンボやユスリカなど多く見られれる昆虫、その他の昆虫、貝類など昆虫以外の生き物と分類してゆきました。
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