2010年度 学習会'10/06/26琵琶湖で1日漁業体験 2009年度 学習会'09/06月〜淀川の行き着く先、大阪湾の環境を探る '09/09/04〜05 琵琶湖のベントスの世界 2008年度 学習会'09/05/16湖北町の自然環境 '09/01/24〜25 湖北町の歴史と暮らし '08/07/26、08/09 合宿・水俣市民大学 '08/06/14 琵琶湖調査報告会 PDF 240kb 2007年度 学習会'08/1/19 余呉湖学習会'07/11/23 公開学習会 '07/08/04 内湖観察会 '07/05/03 農業濁水見学 '07/04/14 調査報告会 これまでの学習会2006年度連続学習会 2005年度 調査結果報告会 2004年度 連続公開学習会 2003年度 公開学習会・報告会 琵琶湖博物館見学会 外来魚を釣ってみよう |
学習会のページ学習会 湖北町の歴史と暮らし 2009年1月24〜25日滋賀県の最北部に位置する湖北町は、琵琶湖の底に沈む湖底遺跡や戦国大名浅井氏の居城であった小谷城跡があり、古くから伝わるおこない(五穀豊穣を祈る年中行事)が集落ごとに催されるなど古い歴史を持っています。琵琶湖に向けていた目線を地上に移し、湖北町とはどんな地域なのか、歴史や習慣と食文化にスポットを当てて学びました。フィールドワーク1 『湖岸の自然環境』近畿圏の最北部らしく、24日は晴れ時々雪という天候のため、湖岸散策はできませんでした。湖北野鳥センターの館内から、湖岸の水鳥と山本山のオオワシを観察しました。この地域の代表的な渡り鳥のコハクチョウ、オオヒシクイ、オオワシに関する解説をセンター学芸員の方から聞きました。コハクチョウは町の鳥に指定され、湖北町のシンボルとなっています。学習会1 『リレートーク 琵琶湖の魚』「琵琶湖の魚が取れなくなった」とよく耳にしますが、いったいその原因は何なのか?に主なテーマを置き、外来魚による捕食、竹生島に7万羽生息しているというカワウによる捕食、水質との関係、在来魚類の産卵と南郷洗堰の水位操作の関係、現存量と漁獲量統計との関係についてなど、多くの視点で議論が交わされました。学習会2 『湖北町の歴史 湖底遺跡を中心に』湖北町の学芸員の方から、竹生島北の葛籠尾崎湖底遺跡について解説を聞きました。琵琶湖には湖底遺跡が90ほどあるものの、ほとんど水深の浅い地域で発見されており、水位の上昇によって湖底に沈んだ水没遺跡と考えられています。しかし、葛籠尾崎の湖底遺跡は水深が10〜70mと深い湖底に沈んでいます。水深が30mを超えるようなところは、一年中冷たくて暗い状態なので、天然の冷蔵庫のような機能を果たし、それが遺跡の保存状態を良好にしたのですが、発掘は非常に難しいそうです。縄文から弥生期にかけての土器がほぼ完全な形で見つかっているのをはじめ、石の剣や道具として利用されたであろう鹿の角、中世の土師器なども見つかっています。数千年という長い期間の遺跡がなぜか同じ場所で発見されており、その成因(祭祀、陸からの流出、船上からの流出・投棄など様々な説)については結論に至っていません。 学習会3 『湖北町の伝統食』湖北町食事文化研究会に皆さん、朝日漁協の漁師さんのご協力により、焼きサバそうめん、シジミとネギのぬた、おからサラダ、コアユの山椒煮、ホンモロコの塩焼きをおいしくいただきました。湖北町は琵琶湖の魚貝類だけでなく、地場の米や野菜、北陸のからの海産物と食材に恵まれていて、季節に応じて様々な料理があるそうです。フィールドワーク2 『尾上地区散策、湖底遺跡見学』湖北町観光協会の方から湖北町の町おこしや八朔大祭などの伝統行事、地区のおこないについてお話を聞きました。尾上地区は漁業以前には船運業で非常に栄え、昭和40〜50年代までは漁業や水産加工、船大工でにぎわっていたものの、近年は人口の流出や高齢化が進んでいるそうです。尾上公民館に展示されている湖底遺跡は、公民館改装中にも関わらず皆様のご配慮で見学することができました(残念ながら湖底遺跡の写真はありません)。 |