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学習会 余呉湖の環境と漁業  2008年1月19日、20日
 日常生活での水との関わりを見直し、実現が難しい河川や湖の水質浄化の可能性を探るために、余呉湖の環境や漁業の学習会を開催しました。
余呉湖の地図

余呉湖とは?

 余呉湖はかつては伏流水と渓流が流入するだけの閉鎖湖で、周囲6.4km、最大水深13.5m(平均7.4m)という小さな湖で「鏡湖」という別名があります。地図上では琵琶湖と隣接するものの、琵琶湖とは標高差が約50mもある別の水系でした。しかし現在では、灌漑と洪水対策のために余呉川からの導水路と放流水路が作られ、灌漑用水として琵琶湖の水をポンプアップするトンネル(揚水隧道)が作られて琵琶湖とつながっています。

余呉湖

【学習会@】 余呉湖の水質形成への琵琶湖揚水の影響

講師:琵琶湖環境科学研究センター 辻村茂男さん
 余呉湖の水質は1950年ごろから富栄養化が進行し、1977年にはウログレナ・アメリカーナの淡水赤潮、1982年にはミクロキスティスのアオコが確認されたようです。1988年には川並地区に農業集落排水処理施設が設置されるなど、早くから生活排水対策が進められてきました。
 琵琶湖・塩津湾の水をポンプアップする揚水、湖中央に設置されている深層ばっき装置や間欠式空気揚水筒の役割とそれらが余呉湖の水質や植物プランクトンの発生量にどう影響するのかを学習しました。    <地図をクリックすると拡大します>

学習会1  余呉湖が様々な改修を経て琵琶湖とつながるダム湖と化していることは、ほとんどの参加者が初めて知りました。「緑のペンキを流したよう」と形容されるアオコが頻発していたことも驚きでした。しかし結果的に琵琶湖とつながり、その水が入ることで植物プランクトン量の減少が認められるという現状の解説を聞き、様々な浄化対策による水質改善の難しさを学ぶことができました。

【学習会A】 余呉湖の漁業

イワトコナマズの蒲焼(交流会にて) 講師:民宿「みずうみ」 桐畑智訓さん
 余呉湖は関西の釣りファンにはワカサギ釣場として有名ですが、(あまり知られていませんが外来種のため)元々は余呉湖にはいませんでした。諏訪湖での成功例を参考に、桐畑さんが親子2代に渡って導入に尽力され、漁協を挙げて養殖を進めた結果、今のように有名になったそうです。
 冬に飛来するカンムリカイツブリがワカサギを追うのでワカサギの群れの位置が分かること、琵琶湖と余呉湖ではナマズとイワトコナマズの漁獲比が違うことなど、ほぼ毎日漁に出るという桐畑さんのお話は多岐に渡りました。

【フィールドワーク】

 余呉湖をぐるっと一周して、ワカサギの産卵・養殖場の見学、生活排水対策として集落で共同管理されている農業集落排水処理施設の見学、琵琶湖の水がポンプアップされている流入路や水位調整をする放流水路の見学を行い、余呉湖で行われている漁業と水質との関係、余呉湖と琵琶湖の水質や漁業の違いについて理解を深めました。
 詳細はこちらへ→ googlemapへのリンク

ワカサギ産卵水路 川並地区 農集排 桟橋にて
ワカサギの産卵について話を聞く農業集落排水処理施設今年はクロガモが多いとのこと
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