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琵琶湖湖底の低酸素化に
 関連した調査活動
琵琶湖調査2007
琵琶湖調査2010
琵琶湖調査2007

水上バイクが琵琶湖の環境
 に与える影響調査
水上バイク調査
水上バイク調査
柳が崎地区定点調査
 ◇第2期 2006年度
 ◇第1期 2005年度
継続調査
 ・2011年度 水辺調査
 ・2010年度 水辺調査
 ・2009年度 水辺調査
 ・2008年度 状況視察

琵琶湖全域の水質と底質の
一斉調査
20年目の琵琶湖調査
20年目の琵琶湖調査
 ○採水、採泥の様子
 ○調査風景

調査・研究活動のページ

 琵琶湖市民大学は、様々な調査研究機関や大学の研究員・スタッフの協力によって、水質や底質の分析などの調査研究活動を行っています。調査結果は報告書にまとめていますので、詳細は「出版物など」ページをご覧ください。(環境イベントベータベース「環境らしんばん」へリンクしています。)

更新情報 2010年度

2010年度 琵琶湖調査2010

 地球温暖化の問題がクローズアップされている昨今、琵琶湖でもさまざまな影響が懸念されています。冬季の水温低下による湖水の上下混合「全層循環」による深水層への酸素供給が不完全となり、湖底の溶存酸素濃度が低下して生物や底層環境に影響があるのでは?というものです。
 このテーマに市民の目線で調査活動に取り組み、現状の解明と啓発活動をすすめました。報告書は こちら から
<調査地点> GPSトラックデータより
調査地点地図
@〜Iの6地点。琵琶湖調査2007の調査地点を参照。
地点@,A,D,I水深約90m、地点B約60m、地点E約70m

<調査項目>琵琶湖調査2010
水質(底から1,5,10,20m上の水深で採水)
 COD、T-N、T-P
 NO3-N、NO2-N、NH4-N、PO4-P

自動水質センサーで現地測定
 水深、水温、pH、DO、電気伝導度、濁度
 蛍光強度(植物プランクトンの葉緑素:クロロフィルa)

その他:透明度、ベントス(底生生物)
冬季調査
<調査日程>

夏季 2010年9月4日 水温躍層期
冬季 2011年1月8日 全循環前
初春 2011年3月12日 全循環後
の3回実施し、底層の溶存酸素濃度の変化、それに伴う栄養塩濃度やベントス相の変化を調査しました。

<まとめ(概要)>
・最深部の溶存酸素濃度が最も低下したのは、全層循環直前ではなく9月調査時でした。
・極度の低酸素状態(嫌気状態)は観測しませんでしたが、生物に影響がある2.0mg/Lを下回る地点もありました。
・1月と3月調査の間に全層循環が起こっていました。深底部の水温は約7.2℃へと過年度よりも低下しており、翌年度が暖冬の場合は全層循環を妨げる要因となりえます。
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