調査・研究活動Top琵琶湖湖底の低酸素化に 関連した調査活動 琵琶湖調査2010琵琶湖調査2007水上バイクが琵琶湖の環境 に与える影響調査 水上バイク調査柳が崎地区定点調査◇第2期 2006年度 ◇第1期 2005年度 継続調査 ・2011年度 水辺調査 ・2010年度 水辺調査 ・2009年度 水辺調査 ・2008年度 状況視察 琵琶湖全域の水質と底質の 一斉調査 20年目の琵琶湖調査○採水、採泥の様子○調査風景 【柳が崎湖岸の変遷】 1)湖岸の利用状況 いずれも日曜日の昼間 2005年8月7日 2008年7月27日 2)不法占有の様子 2006年5月28日 2008年12月14日 |
調査・研究活動のページ 水上バイク調査水上バイク調査 2008年度琵琶湖では2008年から従来型2サイクルエンジンの水上バイク(以下:従来型)の利用禁止が始まっていますが、「特例措置」による『琵琶湖ルール適合艇ステッカー』を水上バイクに貼り付ければ2011年まで従来型が琵琶湖で走行可能となっています。しかし、4サイクルや環境対応型2サイクルエンジンの場合は、別デザインのステッカーはあるものの、貼付の義務はありません。滋賀県が行う監督指導に際しては、従来型かどうかをまず見定め、その上で「特例措置のステッカー」が貼り付けてあるかどうか1台1台を正確に識別しなければならず、特定措置によって複雑で困難な取締り体制を生みだしています。 また、2008年5月からは長浜港で利用の一部有料化が始まり、利用ルールの徹底を目指した管理体制が敷かれています。 参考:滋賀県・琵琶湖レジャー対策室ホームページへ こうした状況をふまえ、2008年度における琵琶湖での水上バイクの利用実態調査を実施しました。 2008年5月25日(日)大津市柳が崎、近江舞子、長浜港を視察しました。土曜から日曜の早朝まで雨だったためか、各地で1〜5台の水上バイクを確認したのみでした。柳が崎では、2006年調査時にあった湖岸のプレハブが撤去されていたり、湖岸に大型マンションが建設中であったり、周辺の景色が一変していました。また、車の通り道には琵琶湖ルールを広報するのぼりが新たに設置されていました。 近江舞子では、滋賀県巡視船「しゃくなげ」と遭遇し、職員の方が双眼鏡による監視作業をしている様子や、船のスピーカーによる啓発放送をしている様子を確認しました。水泳場の一角で水上バイクが停留していましたが、本格的なシーズン前で水泳客もおらず、閑散としていました。 長浜港では警備員の方が県の指導に基づいて利用管理をされていました。牽引車両から琵琶湖に水上バイクやボート類を降ろすスロープが整備されているものの、今のところ中部地方からのバス釣り利用者が大半のようです。(上の写真参照) 2008年7月27日(日)レジャーシーズンをむかえ、走行台数(カッコ内は停留台数)が増加。近江舞子19台(77台)、吉川8台(7台)、長浜港、横江浜では走行台数が0〜2台柳が崎は7月18日付けで湖岸への進入を止める車止めが設置されており、5月に見かけた廃材は撤去されていました。吉川では回避が必要な浄水場の取水口付近で走行し、適合艇ステッカーを付けていない水上バイクが多かったため、県の担当課や警察に指導にあたるよう要請しました。 2008年10月26日(日) など前日からの雨模様のためか水上バイクの走行は少なく、0〜数台でした。長浜港にはナンバープレートの無い牽引車が駐車されており、まだ管理体制が十分ではないようです。県の担当課と港湾課、県警との連携不足や一部利用者のモラル欠如なのでしょうか、利用実態はほとんど改善していないように見られました。7月に車両が進入禁止となった柳が崎は、12月には残っていたプレハブが行政代執行により撤去されました。湖岸をレジャー利用できなくすることで静かな湖岸を取り戻したのですが、利用実態が改善されなければそのしわ寄せが他の地域に及ぶことが危惧されます。 |