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講義風景5

合宿・琵琶湖市民大学 2006 近畿のみずがめ 琵琶湖をさぐる

講義概要
案内チラシの内容を転記しています。 当日の講演内容は報告書にまとめました。
講義1 「私たちと琵琶湖の水」
講師:石田 紀郎さん 8月24日 2限目
 近畿1400万人のみずがめである琵琶湖の水は、陸地の上に成り立っている私たちのくらしとともに変化し、水質の回復に先行きが見えない状態が続いています。何が変化をもたらしたのか、どうすれば展望が開けるのか、琵琶湖を長年調査してきた琵琶湖調査団団長の石田紀郎さんが、人間社会・陸地社会と琵琶湖の水とのつながりについて語ります。
講義2 「琵琶湖を科学する」
講師:辻村 茂男さん 8月24日 3限目
 あなたは、琵琶湖のことをどのくらい知っていますか?大きさは?水の流れ方は?生態系は? 琵琶湖には陸から眺めているだけではわからない不思議がたくさんあります。その不思議を知ることが、琵琶湖を守っていく上では欠かせません。滋賀県琵琶湖・環境科学研究センター研究員の辻村茂男さんが科学者の視点から見た琵琶湖を紹介します。
講義3 「水を調べるということ」
講師:讃岐田 訓さん、淀川水系の水質を調べる会 8月26日 3限目
 琵琶湖の水を何かの機械にかけたら自動的に水質がわかる? しかし、実際の水質調査はそんな簡単にはいきません。調べる項目は環境基準だけでも30種類以上あり、そのほかにも調査の目的に応じた測定項目があります。しかも測定する項目ごとに実験の方法だけでなく、採水容器の材質や保存のしかたも違います。実験室に持って帰った水のその後・・・実験をして結果を検討し、水質データが得られるまでを追いかけます。
講義4 「これからの琵琶湖
講師:藤井 絢子さん 8月27日 1限目
 1970年代、初めて琵琶湖で赤潮が発生しました。それをきっかけに市民を中心に様々なセクターの人々が立ち上がり、せっけん運動が始まりました。そういった環境意識の高まりは、現在も滋賀県に根付いていると言えるでしょう。市民や行政を巻き込んで数々のムーブメントを起こしてきた藤井絢子氏がこれからの琵琶湖への思いを語ります。
講義5 「水俣の教訓から学ぶ」
講師:原田 正純さん 8月27日 2限目
 水俣病公式発見から50年、その全貌はいまだ明らかにされていません。水俣病は健康被害の側面だけではなく、生活面や地域社会の疲弊をも生み出しました。それらの問題を問い直すことは、今日の環境問題を考える上でも有効な手段だと言えるのではないでしょうか。40年来、患者の立場から徹底した診断と研究を行い、生活者に開かれた学問・「水俣学」の必要性を提唱する原田正純氏から、われわれが水俣の教訓から学ぶべきことについて語っていただきます。

 非常に残念ながら、原田先生の急病のため講演は中止となりました。講演を楽しみにされていた皆様、ご期待にそえず申し訳ありません。
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