山頂から
まとめ

合宿・琵琶湖市民大学 2006 近畿のみずがめ 琵琶湖をさぐる

2006年8月25日(金) ワークショップ 山本山から望む琵琶湖と町並み

山本山に登って

山頂から見た景色  タブノキやアラカシなどの照葉樹と、アベマキやクリなどの落葉樹が混ざった雑木林の登山道を通り、山本山の山頂を目指しました。急坂を経て山頂に着く頃には参加された皆さん息が上がってしまいましたが、頂上からの琵琶湖の眺めにそんな疲れも一気に吹き飛んだようです。
 山頂からは、尾上の集落とその沖に伸びる葛籠尾崎、その先に浮かぶ竹生島の位置関係がよく分かりました。

尾上の町で地元の方のお話を聞く

尾上の民家で  かつて尾上では、すぐ裏手の山本山ではなく、琵琶湖沖の葛籠尾崎から薪を取ってきていたそうです。琵琶湖を交通手段として利用し、生活圏を形成していたことを知り、現在との感覚の違いの大きさを感じました。また、昔は主に川で漁を行っていたそうです。
 昭和50年(1975)ごろが琵琶湖や川からの漁獲漁のピークで、その後急落したそうです。また、それまでは琵琶湖の水を直接飲んでいたのが、その頃から飲めなくなり、現在は余呉川の伏流水から簡易水道を取っているそうです。昭和50年ごろが、琵琶湖の人々との生活の重要な転換点であったことがよく分かるお話でした。
地形図1975地形図 現在
昭和50年と現在の尾上周辺の地形図の比較。湖岸道路の建設、ほじょう整備、余呉川の水路化など様々な変化が見て取れる。
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