第3回 合宿・琵琶湖市民大学 講師紹介


講義1 「私たちと琵琶湖の水
講師:石田 紀郎さん 8月24日 2限目
1940年滋賀県高島市生まれ。元京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科教授。「人類社会の帰趨を決する環境問題は地域住民の力なくしては解決しない」という考えのもと、琵琶湖調査や公害問題で住民・被害者の運動に連帯した科学調査を長年にわたり実施してきた。2003年3月にNPO法人市民環境研究所を設立し、市民や若者が環境問題を議論できる場を提供している。2006年4月より京都学園大学バイオ環境学部教授。
講義2 「琵琶湖を科学する」
講師:辻村 茂男さん 8月24日 3限目
1968年大阪府高槻市生まれ。京都大学大学院農学研究科博士課程を単位修得退学。大学院では、中央アジア乾燥地帯の潅漑農地に生息する微細藻類の生態について研究を行い、博士(農学)を取得。1997年より滋賀県琵琶湖研究所研究員となり、植物プランクトンの生理生態に関する研究を主なテーマとして、アオコ発生機構の解明などに取り組む。海外の湖沼調査にも数多く参加。現在、滋賀県琵琶湖・環境科学研究センター主任研究員。
講義3 「水を調べるということ」
講師:讃岐田 訓さん 8月26日 3限目
1941年大阪府大阪市生まれ。元神戸大学発達科学部教授。1968年神戸大学教養部の助手になり、瀬戸内海の汚染問題に取り組みはじめた。現在では播磨灘と大阪湾に的を絞り、調査を継続中。また、1984年ごろから、琵琶湖・淀川水系の汚染問題にも取り組み、水道水の発ガン性や、変異原性について研究してきた。2004年4月に神戸水環境研究所を設立。2006年4月より京都学園大学バイオ環境学部教授。

淀川水系の水質を調べる会
淀川水系の水質保全を目的に水質調査を行う市民グループ。1994年に発足し、独自のプランとプログラムによって河川の水質調査活動を行ってきた。上流域の市民と下流域の市民が互いに連携しながら活動している。構成メンバーには研究者が含まれ、市民と共に調査に当たり、専門的な水質分析を行っている。得られた調査結果を元に水質改善案を提示することを活動の柱としている。
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講義4 「これからの琵琶湖
講師:藤井 絢子さん 8月27日 1限目
1946年神奈川県生まれ。上智大学文学部卒業。同大学院修士課程単位取得。1971年より,滋賀県に在住。夫と4女の家族と暮らす日常から、食の安全性を求めて地域生協づくりに関わるとともに、琵琶湖専門の生協設立の為の活動をスタート。1990年より滋賀県環境生活協同組合理事長。琵琶湖再生を目指して始まった「せっけん運動」をスタートに資源循環型地域モデル「菜の花プロジェクト」を全国に発信している。
講義5 「水俣の教訓から学ぶ」
講師:原田 正純さん 8月27日 2限目
1934年鹿児島県生まれ。1959年熊本大学医学部卒業。医学博士。元熊本大学医学部助教授。1960年より水俣病、とくに胎児性水俣病の臨床疫学的研究に従事。その後、水俣病の患者救済や裁判の支援に尽力。1975年、国際環境調査団に参加し、カナダの水銀汚染をはじめ世界各地の公害調査を行った。その後もベトナム枯葉剤影響調査、アジアの環境調査など広く環境問題の実地調査を行っている。1999年より熊本学園大学社会福祉学部教授。

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