合宿・琵琶湖市民大学 2005 琵琶湖を五感で感じる4日間!!講義概要開講式 琵琶湖市民大学事務局湖北町の尾上漁港に隣接する、朝日漁協会館の大広間にて、以降の講義を実施しました。琵琶湖からの涼しい風が入り、今年は快適でした。 講義1 琵琶湖総合開発をふりかえって山田国広さん(京都精華大学)、琵琶湖淀川汚染総合調査団水資源の確保や水質の回復を目指した琵琶湖総合開発で本当に水質はよくなったのか?水質、コスト、下水道、生態系など多方面から解説されました。 講義2 ガラス製造工場の水との係わり谷村義忠さん(日本電気硝子)ガラス製造工程で不可欠な水。冷却水の循環利用、研磨排水のリサイクル等、合理的な水利用を追求する技術者の努力と工夫をお話していただきました。 講義3 源流の村から琵琶湖の明日を考える今北哲也さん(杣の会)木材の切り出しと加工など、山の仕事とくらしについて解説していただき、川を通じた山(林業)と琵琶湖のつながりについてお話していただきました。 講義4 現場から見た琵琶湖ルール見直しの必要性井上哲也さん(びわ湖自然環境ネットワーク)戸田直弘さん(守山漁協) 井上さんからは、琵琶湖ルールによる水上バイクの航行規制や2サイクルエンジン規制について解説していただきました。琵琶湖ルールの実効性や、水上バイクに利用者よる湖岸の破壊等の課題から、適正なレジャー利用(エコツーリズム)の提言をしていただきました。 戸田さんからは、琵琶湖でのさまざまな漁法と外来魚問題を含めた漁業の現状についてお話していただきました。琵琶湖ルールによる外来魚駆除の取り組み以来、スジエビが戻ってきたそうです。「琵琶湖と生活を共にする」という熱い想いが伝わってきました。 講義5 特別講義やればできる究極のごみゼロ社会笠松和市さん(徳島県上勝町町長)持ち込み方式で行っている、現在のごみの34分別とゼロ・ウェイスト宣言(ごみの再利用、再資源化を進め、2020年までのごみゼロを目指す)を解説していただきました。 ・将来世代の公平性(廃棄物の削減、環境の向上) ・生物と人間の共性 ・安定した経済と雇用 ・情報発信と直接交流 ・全ての活動を人づくりに活かす が町の基本構想であるとのお話から、 少子高齢化、農地森林の荒廃、合併と財政難など、日本が抱えている潜在的課題を克服しようとする意気込みが感じられました。 |