合宿・琵琶湖市民大学
2010年度
 琵琶湖調査実習
  フィールドワーク

 講義、グループ発表
内湖
内湖:野田沼
講義1
講義風景
観察会へ
観察会:尾上の集落を歩く

第4回 合宿・琵琶湖市民大学
 『地球温暖化による琵琶湖の変化、琵琶湖と陸地とのつながり』


講義風景

講義、交流会

講義1 琵琶湖基礎知識
 琵琶湖の大きさや水質の状態などの基礎知識を伝える講義を行いました。近年は水質が改善する兆しが見えつつあるものの、南湖の水草繁茂や在来魚の漁獲減少など琵琶湖の抱える課題は多くあります。
講義2 琵琶湖と陸地
 地元湖北町のシバタプラセールファームの柴田一義さんからは、無農薬で化学肥料を使わない米づくりの取り組みや琵琶湖への想いを聞きました。暑くなって虫が出ると一部の購入者からクレームもあるそうです。お米が生きていて無農薬であるからこそ虫が出るのですが・・。自然や命に対してもっと関心と愛情を持って欲しい、と熱い想いを語られました。
講義3 琵琶湖と環境
 NPO法人菜の花プロジェクトネットワーク代表の藤井絢子さんの講義では、環境やエネルギー問題とこれまで関わってこられた市民活動についてお話を聞きました。琵琶湖の先端からわずか十数キロにある若狭湾の原発銀座で事故が起これば、1400万人の水源として使えなくなります。再生可能なエネルギーを普及させ、無駄な電力消費を減らして、危険性をはらむ原発を1つでも減らすべき、というグローバルな視点と、廃食油を回収してバイオ燃料として再利用する菜の花プロジェクトのローカルな活動は決して無関係ではありません。
交流会 琵琶湖の漁業の現状
 朝日漁業協同組合の松岡正富さんからは、琵琶湖の水を余呉湖にポンプアップして使っている例などを通して、琵琶湖の水を便利に使っている現状を知りました。また、総数7万羽ともいわれるカワウが1日に食べている魚の量が琵琶湖の漁獲高を上回っている、という毎日琵琶湖を向き合ってきた現場の声を聞くことができました。
グループ発表

グループ発表

 4つのグループに分かれて実習に参加し、グループごとに3日間のまとめを模造紙に書いて発表してもらいました。内容が多岐に渡り、正解が用意されているわけでもないため、どう発表をまとめるかに苦労したようです。
 活動を通して、琵琶湖をはじめとした身近な環境問題や生物に対する思い入れを深めることができたでしょうか?
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