第4回 合宿・琵琶湖市民大学
『地球温暖化による琵琶湖の変化、琵琶湖と陸地とのつながり』
琵琶湖調査実習

琵琶湖調査実習は、琵琶湖のなかでも水質が良好とされる北湖の中央付近で実施し、底層の水をくみ上げて飲んでもらいました(当日の透明度の測定値は10m)。表層の水温が30℃を越えている真夏にもかかわらず、水温約8℃の冷たい底層水に触れるのは、自然の不思議を感じる瞬間だったのではないでしょうか。初めて目にするヌメヌメした底泥も多くの参加者にとって驚きの対象だったようです。
カワウが営巣する竹生島に近づくと、その鳴き声が聞こえ、多量に蓄積された糞の臭いがします。これもテレビや新聞では伝え切れない琵琶湖の一面でしょう。
フィールドワーク
琵琶湖の内湖の1つである野田沼と琵琶湖とをつなげる水路で生物を採取し、パックテストを使った水質測定を行いました。パックテストの水質判定では、下流の大阪市内の河川と比べて、内湖や琵琶湖の窒素やリンは低い数値でした。
採取した水生動物、水草や琵琶湖調査実習でプランクトンネットを用いて採取したプランクトン試料は、顕微鏡を使って観察しました。